中国メディアXinhua Global Serviceが大学生を中心としたドローンサッカーの大会が行われたと報じています。
https://english.news.cn/20250511/c0cfc6d7e1804e09899e3bc912a1081d/c.html
動画によると次の内容です。
ドローンサッカーの大会が中国北西部陝西省の西安で開催されました。この大会では、球体に包まれたドローンが空中を飛び回り、主に中国トップレベルの大学や研究機関の学生が操縦しました。
競技では、各チーム3名の選手が、3次元空間の障害物を避けながら、リング状の「ゴール」を通過して得点を競います。ドローンサッカーは、思考力を養い、運動能力を向上させ、チームメイトとの協力性を高める新興スポーツとして注目されています。
この競技は、参加者のドローン設計能力、耐衝撃性、飛行制御、現場での適応力をテストする包括的な大会です。競技性の高いクリエイティブなスポーツとして、世界航空スポーツ連盟の公式スポーツ競技プログラムにも採用されています。
第1回世界ドローンサッカー選手権大会は、11月に中国で開催される予定です。この大会は、科学技術とスポーツを組み合わせることで、青少年や大学生の科学技術革新能力とスポーツ競技能力の育成に非常に役立ちます。
この動画で非常に面白いのが、日本ドローンサッカー連盟の大会では見ることが出来ない機体が使用されていることです。
これはFIDA(国際ドローンサッカー連盟)ではなくFAI(国際航空連盟)の大会を意識しているためと考えられます。
日本ドローンサッカー連盟は「公平性」の名の下、特定メーカーの機体を公式球として、それ以外のメーカーの機体は出場できません。
その背景の一つとして、日本国内の各支部が機体を販売するなどして、
本部に加盟料を毎回払っていく必要があるという制度があります。
日本ドローンサッカー連盟の国際的な母体となるFIDAは審査が通れば非公式球も出場可能なため、
日本ドローンサッカー連盟のルールは厳密に言うとFIDAとは異なります。
その証拠に国内の日本ドローンサッカー連盟の大会はFIDAサイトに登録されていません。
一方、この動画は航空のオリンピックといわれるFAIの大会を意識しており
規定を満たせば様々なメーカーのドローンボールを使うことが出来ます。
動画にもある通り、各メーカーが技術的な競争をし、技術の発展に貢献していることがわかります。
これは自動車レースF1などが、厳しい基準の下様々なメーカーが技術を競ってレースを行うことに似ていますね。
FAIのドローンサッカーはFIDAと異なって、選手の科学的な教育だけでなく
産業の発展も意識していることが大きな違いといえますね。
どちらが優れているとは言えませんが、選手は価値観が合う団体の大会を目指せると良いと思います。
ただし、日本ドローンサッカー連盟の選手やチームは日本ドローンサッカー連盟以外の団体やチーム、選手と交流すると
除名処分など排除されることがあります。
ドローンサッカーを始めるときは十分情報を集めてから始めましょう。
Xinhua Global Serviceは、中国の国営通信社である新華社が、中国の視点からのニュースを世界に発信する主要なオンラインプラットフォームの一つです。