フランス代表チームの概要
フランス航空模型連盟 (FFAM) が今年11月に上海で開催される
2025 World Drone Soccer Championship (WDSC)のフランス代表選手を公表しました。
https://www.ffam.asso.fr/fr/equipe-de-france.html?cat=volradiocommande-F9A
選手はSMR(セナール マルチローター レーシング)というドローンレースチームに所属しており、
4月にフランス、リュサンで行われたトーナメントで優勝しているチームです。
https://senart-multirotor-racing.com/?p=535
さらにドイツで開催されたワールドカップF9Aアーレン大会 で銀メダルを獲得しているなど実績も多数あります。
SMRは2016年創設のドローンレースチームで2019年には韓国の大会にも参加しています。
使用している機体は20cmクラス(F9A-B)の、ブラシレス機でフランスでよく使われている機体のようです。
黒いガードがカッコイイ機体ですね。
プロペラは3インチなのでiFlight製のU.S. Dronesoccerが用いる機体やORQA製のSOCRに比べると少し大きいようです。
募金も開始されています
SMRはWDSC出場のためのクラウドファンディングサイトを開設しています。
SMR(Sénart Multirotor Racing)とは
SMR(Sénart Multirotor Racing)は、パリ南部(セーヌ=エ=マルヌ県)を拠点とする FPVドローンのクラブで、FPVレーシングとドローンサッカーの両方に取り組んでいます。 クラブの活動や最新情報は公式サイトで公開されています。 SMR公式サイト
創設から現在までの歴史
SMRは2010年代後半からFPVレーシングを中心に活動を開始し、 インドア・アウトドアのレース開催やリーグ運営ツールの開発など、 地域クラブとしての基盤を築いてきました。 活動年表はクラブの「Historique」で確認できます。 Historique(活動年表)
- 2017年前後:インドアFPVセッションを継続実施(動画アーカイブあり)。 インドアFPVプレイリスト
- 2024年10月:Vaux-le-Pénilで第3回ドローンサッカー大会を主催(4クラブ・6チーム参加)。 FFAMドローンサッカー(2024年) / SMR関連トピック
- 2025年3月:ドイツ・アーレンでのFAIトーナメントに遠征。 活動年表の記載
- 2025年9月:上海で開催される世界選手権(11月15–18日)にフランス代表として選出。 公式発表(トップページ)
活動領域(レーシング&リーグ運営)
SMRはレース運営のノウハウ蓄積にも積極的で、オープンソースの計時・大会管理システム 「RotorHazard」を拡張する独自プラグイン(SMR CUPプラグイン)を公開し、 クラブリーグの昇降方式(プロモーション/レゲーション)を運用できるようにしています。 SMR CUP 2026 – Plugin解説
クラブの社会的な位置づけや加入・支援については、団体ページやSNSでも案内されています。 HelloAsso(クラブ紹介) / Instagram / Facebook
ドローンサッカーへの参入と普及
SMRは2019年前後からドローンサッカーのトレーニングと普及を本格化。 クラブ練習の様子や機体セットアップの映像も公開しており、 体験会・ローカルトーナメントを重ねて競技者層を広げています。 トレーニング動画(Facebook)
フランスではFFAM(仏航空模型連盟)の下でドローンサッカーが整備され、 SMRは継続的に大会を主催・参加しています。たとえば2024年10月の Vaux-le-Pénil大会はSMRが主催し、複数クラブが参戦しました。 FFAM:SMR主催大会のレポート
主な実績(抜粋)
- 国内大会の継続開催・表彰台入り(SMR主催大会・地域イベントでの上位進出)。 FFAM 記事一覧
- FAI国際イベントへの遠征(2025年3月・アーレン)。 活動年表 / FAI Drone Soccer Open(参考)
- 2025年 世界選手権(上海・11月15–18日)フランス代表に選出(公式発表)。 SMR公式発表
技術面の特徴(ドローンサッカーへの示唆)
SMRはレーシング発の「計時・配列管理」「ヒートごとの昇降」「運営自動化」を ドローンサッカーにも横展開できる体制を整えています。RotorHazard拡張といった 運営ツールに加え、機体整備・映像伝送・安全運用のノウハウをクラブ内で共有し、 トレーニングとイベント運営の両輪を回している点が強みです。 SMR CUPプラグイン解説
選手・運営者への示唆(ドローンサッカーにフォーカス)
- 昇降方式の導入:実力帯に応じたグループ分けと昇降で、短時間でも競技密度を高められます。 運営プラグインの考え方
- リーグ運営の標準化:計時・スコア管理・配信までを一体化することで、観戦価値と運営効率を両立できます。 FFAM大会レポート
- 普及と育成:クラブ主導の体験会・ローカルトーナメントの継続が、選手層の拡大とレベルアップに直結します。 イベント告知例(Facebook)
- 国際遠征の意義:FAIクラスのイベント参加で戦術・運営両面の学習効果が大きく、国内大会へフィードバック可能です。 FAI公式ページ(参考)