U.S. Drone SoccerのYoutubeにFAI ドローンサッカー籍選手権(上海)に出場する選手の紹介動画がアップされています。
https://youtu.be/q-M80kbugAQ?si=fkHcJIILXzSyAT7G
ここでは簡単に要約してみました。
2025 U.S. Drone Soccer National Championship レポート
2025年、ニューヨーク州ロームのスカイドームで開催された「U.S. Drone Soccer National Championship」。全米各地の高校チームが集結し、STEM教育とチームワークの結晶ともいえる激戦が繰り広げられました。栄冠を手にしたのは、カリフォルニア州ロングビーチのSato Academyに所属する「Sato Mushu」チーム。彼らは見事タイトルを奪還し、11月に中国・上海で開催される「FAI F9A World Drone Soccer Championships」に、Team USAとして出場することが決定しました。
高校生プレイヤーたちの素顔 ― チームUSAの声
この動画(Meet Team USA 2025)では、選手たちがそれぞれのポジションやドローンサッカーへの想いを語っています。キャプテンでストライカーのRoss Tyler(ロス・タイラー)を筆頭に、チームの多様な個性と情熱が伝わってきます。
キャプテン Ross Tyler ― 「挑戦の始まりは食卓から」
「ドローンサッカーのことを最初に聞いたのは母との夕食中でした。高校入学のとき、サッカー部の活動と並行して新しいクラブとしてドローンサッカーが立ち上がると聞き、すぐに興味を持ちました。」
Rossは、カリフォルニア初のチームとして活動を始めた当初、他チームの戦術データがない中で独自の戦略を構築することに苦労したと語ります。彼にとって最も印象に残っているのは、2023年以降に出場した数々の大会。「毎回違うチームと戦えるのが楽しい」と笑顔で振り返りました。
ゴールキーパー Kira Black ― 「努力の3年間が報われた」
Kira Black(キラ・ブラック)は、チームの守護神として活躍する高校12年生(日本でいう高校3年生)。「昨年のナショナル優勝が一番の思い出」と語り、3年間の努力が実を結んだ瞬間を誇らしげに振り返ります。彼女の冷静な判断と的確な防御が、チームの勝利に大きく貢献しました。
ディフェンダー Jack Mest と Diana ― 守りの要
同じく12年生のJack Mest(ジャック・メスト)は、ディフェンスラインを支える頼もしい存在。「新しい戦術を自分たちで作るのは難しかったけれど、それがチームを強くした」と話します。一方、ブルーチームの左ディフェンダーであるDianaは「仲間との連携を通じて多くを学んだ」と語り、チームワークの重要性を強調しました。
ストライカー Sam Jacela ― 「初の国際大会に胸が高鳴る」
USA Blueのストライカー、Sam Jacela(サム・ジャセラ)は「初めての国際大会、そして初めての中国遠征が待ちきれない」と目を輝かせます。彼にとって上海での世界大会は、これまでの努力を世界に証明するチャンスでもあります。
Fushu BlackのKatang ― 多文化チームの挑戦
アリゾナ州の「Academy of Mathematics and Science」に所属するKatang(カタン)は、Fushu Blackのディフェンダーとして参加。「異なるバックグラウンドを持つ仲間たちと協力することが一番の学び」と語り、ドローンサッカーが持つ教育的価値を強調しました。
ナショナルチャンピオンから世界へ ― FAI F9Aへの挑戦
U.S. Drone Soccer 2025 National Championshipの優勝チーム「Sato Mushu」は、FAI F9A Team USAとして正式に登録され、11月の世界大会で各国の代表チームと対戦します。アメリカ代表選手たちは、これまでの経験を糧にさらなる高みを目指します。
FAI(国際航空連盟)のF9A部門は、ドローンスポーツを正式なエアロモデリング競技として認定しており、教育・技術・国際交流の観点からも注目を集めています。アメリカ代表は、これまでの大会でも異文化交流を通じて多くの学びを得てきました。「別の大陸での経験が、彼らの人生を豊かにし、変えていく」とU.S. Drone Soccer Associationはコメントしています。
STEM教育とドローンサッカー ― 新しい学びのかたち
U.S. Drone Soccer Associationは、FAI公認の団体として、アカデミー・オブ・モデル・アヴィエーションの特別部門に位置づけられています。全米の教育機関と連携し、STEM教育(科学・技術・工学・数学)を基盤に、学生たちが航空工学や整備、プログラミングなどの分野へ進むための道を開いています。
ドローンサッカーは単なる競技ではなく、未来のエンジニアを育てる教育プログラムでもあります。チームでの戦略立案、通信制御の理解、そして機体の整備・修復を通じて、学生たちは「実践的な学び」と「チームワーク」を体験します。
背景に並ぶ機体は
このインタビューの背景には複数のドローンサッカー機が映りこんでいます。
例えば40cm球は韓国HELSELのStriker F7に見えます。しかし、フライトコントローラーやESCなどは交換されている可能性があります。カーボンフレームの頑丈な機体です。
一方20cm球はOrqa製の機体に見えます。U.S. Drone Soccer 2025 National Championshipで使用されている機体とは異なる最新の機体と思われます。
まとめ ― 若きパイロットたちの挑戦は続く
「食卓から始まった挑戦」が、今や国際大会への切符を手にするまでに成長しました。Ross、Kira、Sam、Diana、Jack、そしてKatang――彼らの物語は、世界中のドローンサッカープレイヤーに勇気を与えています。
11月の上海大会では、FAI F9A Team USAがどんな戦いを見せてくれるのか。世界中のドローンサッカーファンがその飛翔を見守っています。
 
 
 
