2025 FAIソウルドローンサッカーインターナショナルカップ
2025年10月、ソウルで開催された「2025 FAIソウルドローンサッカーインターナショナルカップ」のドローンサッカー部門は、まさに手に汗握る展開の連続でした。大会2日目の模様を中心に、その熱気と感動の瞬間をお届けします。最後まで予測不可能な試合展開と、空中で繰り広げられる超絶技巧の数々は、ドローンスポーツの未来を明るく照らすものでした。
この大会の興奮を韓国のドローンメーカーHELSEL社の社長がYoutubeでリポートしています。
https://youtu.be/7Y4UAkrg51I?si=cVN9ksENtg_wL3Cm
※動画の内容は20cmクラス(FAI F9A-B)です。
その国際大会で、日中韓の強豪チームが激突しました。
大会2日目:波乱の幕開け
大会2日目は、29試合が予定される過密スケジュールの中、準決勝リーグには韓国3チーム、中国2チーム、日本1チームの計6チームが進出しました。初日から注目されていたのは、やはり開催国である韓国の強豪チーム。しかし、事前の予想を覆し、中国チームが驚異的な実力を見せつけます。
特に、韓国最強と目される「RC1レ포츠」チームが、選手1人欠くというハンディキャップを背負いながら中国チームと対戦した試合は、数字上の劣勢を覆すことができず、惜しくも敗退。この一戦は、中国チームの実力が決して侮れないものであることを全参加者に知らしめました。
決勝戦:韓国「ナルシャ」 vs 中国「瀋陽」チーム
すべての予選が終わり、ついに決勝戦の火蓋が切って落とされました。決勝に駒を進めたのは、韓国の「ナルシャ」チームと、中国・瀋陽から参加したチーム。会場のボルテージは最高潮に達します。
試合は、一進一退の攻防が続く、まさに息をのむ展開となりました。「最後の瞬きまで勝敗が分からない」という実況の言葉通り、両チーム一歩も譲らぬ技術と精神力のぶつかり合いは、観客を魅了しました。攻撃ドローンが相手ゴールを正確に射抜くたび、防御ドローンが巧みな連携でそれを阻むたび、会場からは大きな歓声とため息が漏れます。これぞ、ドローンスポーツの醍醐味と言える光景でした。
劇的な結末と未来への展望
最終スコア21-11。激闘の末、チャンピオンズカップをその手に掲げたのは、中国チームでした。F9A Bクラスという新しい競技方式に対し、中国チームが入念な準備と練習を重ねてきたことが伺える、見事な勝利でした。
表彰式では、呉世勲(オ・セフン)ソウル特別市長からの賞状が授与され、2日間にわたる熱戦は盛況のうちに幕を閉じました。試合後、関係者からは「最後のファイナルで火花が散るというのが、これなんだなと感じた」という興奮冷めやらぬコメントも聞かれました。
今回の大会は、ドローンスポーツが単なるホビーではなく、国境を越えて人々を熱狂させる新たなスポーツとしての地位を確立しつつあることを証明しました。来年のさらなる飛躍を期待させるに十分な、素晴らしい大会でした。ドローンスポーツの感動を、ぜひあなたも体験してみてください。
 
 
 
