ドローンサッカーの練習試合や大会で、得点・残り時間・ペナルティをどう管理していますか?ホワイトボードや汎用のタイマーアプリで代用しているチームも多いと思いますが、実はドローンサッカー向けのスコアボードソフトが世界でいくつか公開されています。
本記事では、世界の公開情報を調べて見つかったソフトを、選手・チームが実際に使う目線で比較しました。とくに FAI F9A の試合で必要になる3セット制とペナルティへの対応、Webアプリの有無、表示言語を重点的に確認しています。
※情報は2026年9月23〜24日時点の公式サイト・アプリストア掲載内容です。価格や機能は変わることがあります。
※比較対象の「ScoreBoard for F9A」(Web体験版を含む)は、当サイト(フライトボールの情報広場)と同一運営の Pamo Works が開発したソフトです。他のソフトと同じ基準で、長所・短所の両方を記載しています。
比較したスコアボードソフト
- ScoreBoard for F9A(Pamo Works/日本):Windows向け。無料のWeb体験版あり(詳しくは次の見出し)
- Spherical Drone Scoreboard(TECHWEED/日本):iPhone・iPad向けの無料アプリ
- ドロンサッカー スコアボード(オートバックスセブン/日本):iPhone・iPad向けの無料アプリ
- Dronesoccer Scoreboard(Pixel Peak Technologies):Webアプリ+Android。月額制
- AW Drone Soccer Leagues System(オープンソース):リーグ運営向けのWebアプリ。テスト段階
ScoreBoard for F9A:Web体験版とデスクトップ版の違い
当サイトの ScoreBoard for F9A には、ブラウザで使える無料のWeb体験版と、Windows用のデスクトップ版があります。Web体験版は「得点を表示する」部分だけを無料で公開したもので、大会や練習で本格的に使うための機能はデスクトップ版に入っています。

Web体験版(無料)
- 始め方:こちらのページを開くだけ。インストール不要で、スマートフォンからも操作できます(画面上の名称は「Flight Ball Score Board」)
- 動作確認済みの環境:Windows(Chrome)、Mac(Chrome・Safari)、Android(Chrome)。iPhone・iPadではBGMが正しく再生されません
- できること:得点・残り時間・ペナルティの表示、BGM66曲
- 表示言語:英語のみ
- スポンサー表示があります
デスクトップ版(Microsoft Store)
- 価格:5,500円の買い切り。追加料金はなく、今後の更新も無料です
- 使える環境:Windows(Windows 11で動作確認済み)。インターネット接続は不要です
- 表示言語:7言語(日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語・簡体字中国語・繁体字中国語)
- Web体験版に加えてできること:試合の推移グラフ(いつ逆転したかが分かる)、試合結果と1秒ごとの推移のCSV保存、グラフの画像保存・SNS共有、開始時の得点・ペナルティ設定(ハンディキャップ・中断からの再開)、画面内の操作ヘルプ
- スポンサー表示なし、利用者の情報の収集なし
- 詳しい使い方はScoreBoard for F9A のページをご覧ください
※比較表の画像はスマートフォンでは文字が小さくなります。画像をタップして拡大するか、下の「項目別の比較」をご覧ください。各ソフトへのリンクも下にあります。
F9Aの「ペナルティ」とは?比較の前に確認
FAIの公式ルールでは、試合は3分×3セットで行い、2セットを先取したチームが勝ちです。ペナルティは主審が与えるもので、次の種類があります。
- ペナルティショット:たとえば得点後に全員が自陣に戻らずに攻めた場合など
- 警告
- イエローカード/レッドカード
ペナルティはその試合が終わると失効し、次の試合には持ち越されません。
スコアボードソフトの「ペナルティ機能」は、ソフトによって反則の回数を数えるもの、カードの種類まで記録するもの、同点時のPK戦に対応するものと意味が異なります。以下の比較では、どのタイプかを書き分けています。
項目別の比較
① 使える端末・Webアプリの有無
- ScoreBoard for F9A:Windowsパソコン(デスクトップ版)。Web体験版あり(Windows・Mac・Androidのブラウザ、登録不要。iPhone・iPadはBGMが不具合)
- Spherical Drone Scoreboard:iPhone・iPad、M1以降のMac(未検証表記)、Apple Vision。Webアプリなし
- ドロンサッカー スコアボード:iPhone・iPad。Webアプリなし
- Dronesoccer Scoreboard:Webアプリあり(アカウント登録が必要)、Android。Android版はGoogle Play未掲載で、公式サイトからインストール用ファイルを直接配布
- AW Drone Soccer Leagues System:Webアプリ。観戦用スコアボードはログイン不要、運営はサインインが必要
② 価格
- ScoreBoard for F9A:デスクトップ版は5,500円の買い切り(更新も無料)。Web体験版は無料
- Spherical Drone Scoreboard:無料
- ドロンサッカー スコアボード:無料
- Dronesoccer Scoreboard:3日間の無料体験のあと、Proライセンス月額20ドル
- AW Drone Soccer Leagues System:料金の表示なし
③ 表示言語
- ScoreBoard for F9A:デスクトップ版は7言語(日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語・簡体字中国語・繁体字中国語)。Web体験版は英語のみ
- Spherical Drone Scoreboard:App Storeの言語欄は英語のみ。説明文には「複数言語に対応」とあり、具体的な言語は未確認
- ドロンサッカー スコアボード:App Storeの言語欄は英語のみ(ストアの説明文は日本語)
- Dronesoccer Scoreboard:英語(公式サイトの表記。アプリ内の言語切替は未確認)
- AW Drone Soccer Leagues System:英語
④ F9Aの試合形式(3分×3セット)
- ScoreBoard for F9A:制限時間は1〜999秒(1分・2分・3分はボタンで設定)。Web体験版は最大180秒で、1セット3分は計測できます。セット数の自動管理は説明に記載なし
- Spherical Drone Scoreboard:3セットマッチ・シングルマッチ、セット間インターバル、開始カウントダウン
- ドロンサッカー スコアボード:獲得セット数を常時表示、試合時間・インターバル設定、延長戦
- Dronesoccer Scoreboard:3セット制の記録に対応(公式サイトの記載)
- AW Drone Soccer Leagues System:試合時間の表示あり。セットの扱いは未確認
⑤ ペナルティ対応(F9A)
- ScoreBoard for F9A:Web体験版・デスクトップ版とも両チームのペナルティ回数を得点・残り時間と同じ画面に表示。デスクトップ版はクリックやキーで増減でき、キーの長押しでも加算可。開始時のペナルティ(ハンディキャップ)も設定可。カードの種類の区別は説明に記載なし
- Spherical Drone Scoreboard:説明文に記載なし
- ドロンサッカー スコアボード:PK戦(同点時の決着)に対応。反則回数の記録は説明文に記載なし
- Dronesoccer Scoreboard:公式サイトに「ペナルティ管理」の記載あり(内容の詳細は未確認)
- AW Drone Soccer Leagues System:テクニカルペナルティ・レッドカード・失格を記録し、イベントログに表示
⑥ チーム登録・試合の記録
- ScoreBoard for F9A:チーム名の設定。デスクトップ版は試合後の推移グラフ(逆転の時刻が分かる、PNG保存)、試合結果と1秒ごとの推移のCSV書き出し、中断した試合の再開。Web体験版は記録なし
- Spherical Drone Scoreboard:チーム登録・チームロゴ設定、試合結果の保存と履歴確認(端末内)
- ドロンサッカー スコアボード:対戦チーム名の表示
- Dronesoccer Scoreboard:チーム名簿・ロゴ・選手写真の登録、トーナメント表の作成、試合結果のPDF自動作成、クラウド同期(Pro)
- AW Drone Soccer Leagues System:チーム登録、トーナメント管理、CSV・PDF書き出し(READMEの記載)
⑦ 会場での表示・ライブ配信
- ScoreBoard for F9A:プロジェクターや大型モニター向け。BGM66曲。デスクトップ版は画面の解像度に合わせて文字が自動で拡大(4K対応)、グラフのX・Facebook共有
- Spherical Drone Scoreboard:横画面の大きなスコア表示。背景・効果音を変更可
- ドロンサッカー スコアボード:観客にも見えるスコア・セット表示。HUD風の表示オプション
- Dronesoccer Scoreboard:ライブ観戦用リンクを試合ごとに発行。配信ソフトOBSに組み込み可
- AW Drone Soccer Leagues System:複数コートのライブスコアボードをWebで公開
⑧ 安心して使えるか(通信・広告・更新状況)
- ScoreBoard for F9A:デスクトップ版はスポンサー表示なし・データ収集なし・ネット接続不要(2026年9月22日公開のため、ストアの評価はまだありません)。Web体験版はスポンサー表示あり
- Spherical Drone Scoreboard:データ収集なし(App Storeの表示)。2026年9月14日公開のため、評価はまだありません
- ドロンサッカー スコアボード:評価4.3(6件)。最終更新は2020年8月(バージョン1.0.0のまま)
- Dronesoccer Scoreboard:クラウド同期・共有機能を使うにはネット接続が必要。Android版はストア外配布のため、インストール時に「提供元不明のアプリ」の許可が必要
- AW Drone Soccer Leagues System:公開ページは「TESTING」表記のテスト段階。ライセンスの表記なし
目的別:どれを選ぶ?
- まず無料で試したい:iPhone・iPadなら Spherical Drone Scoreboard、パソコン・Androidなら ScoreBoard for F9AのWeb体験版
- 3セット制を自動で進めたい:Spherical Drone Scoreboard、Dronesoccer Scoreboard
- ペナルティを画面に出したい・記録したい:回数なら ScoreBoard for F9A、カードの種類まで記録したいリーグ運営なら AW Drone Soccer Leagues System(テスト段階)
- 海外チームとの交流戦で使いたい:7言語に切り替えられる ScoreBoard for F9A
- 試合をネット配信したい・大会を運営したい:ライブ観戦リンクとPDF結果表がある Dronesoccer Scoreboard
- 練習の振り返りに使いたい:推移グラフとCSVが残る ScoreBoard for F9A、試合履歴が残る Spherical Drone Scoreboard
参考:米国の大会運営サイト LeagueOS
米国ドローンサッカー協会(U.S. Drone Soccer)は、チーム登録・対戦表・試合結果の管理に LeagueOS を使っています。2026年の全米選手権のセットスコアもここで公開されています。スコアボード単体のソフトではなく、米国連盟に参加するチーム向けの大会運営サイトです(英語)。
まとめ
ドローンサッカー向けのスコアボードソフトは、2026年9月時点で日本と米国を中心に5種類が見つかりました。ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語・韓国語でも調べましたが、ドローンサッカー専用のソフトは見つからず、各地では汎用のスコアボードアプリで代用しているようです。
選ぶときは、次の順で確認するのがおすすめです。
- 1. 手持ちの端末で動くか(Windows/iPhone・iPad/Android/ブラウザ)
- 2. F9Aの試合形式に合うか(3セット制・ペナルティをどう扱うか)
- 3. 表示言語(海外チームとの試合があるか)
- 4. 記録・配信が必要か(振り返り用か、観客・配信向けか)
無料版や試用版があるソフトも多いので、次の練習会で実際に試してみてください。ここに載っていないソフトをご存じの方や、使ってみた感想は、ぜひフォーラムで教えてください。
