ドローンサッカー機組み立て動画レビュー
以前クラウドファンディングで出資を募っていた機体の組み立て動画が、YouTubeチャンネル kalytheo の動画 として公開されています。解説音声や字幕はありませんが、組み立て工程のほとんどが撮影されており、キットの構成や組み立て手順を実際に確認できます。
機体の基本情報
本機はおよそ20cm級の機体で、ブラシレスモーターを採用しているため、FAI F9AのクラスBに適合する設計のようです(機体サイズやモーター仕様から推測)。最大の特徴は、セット内の小箱に各組み立てステップごとの部品が仕分けされている点です。ネジや小部品が混ざりにくく、組み立てが非常に分かりやすいパッケージになっています。
主な利点
- モーターはコネクター式で、はんだ付けが不要。初心者や子どもでも扱いやすい。
- 小学校高学年〜中学生くらいから組み立て可能と考えられる設計。
- 工具も同梱されており、このキットを買うだけで完成まで持っていけるワンパッケージ。
- LEDが基板に実装され、半透明のカバーで光が拡散する仕様。
バッテリーと電源まわり
動画内ではパッケージにバッテリーが含まれているかは明確に示されていません。動画に登場するバッテリーは Tattu R-Line 5.0 4S 850mAh で、コネクターは XT30 でした。設計上は4セル(4S)バッテリーに対応しているようです。FAI F9Aの上位チームも4Sを使うケースがあるため、性能的に十分である可能性があります。
BETAFLIGHTとファームウェア
BETAFLIGHT コンフィギュレータでの設定が可能で、PC接続用のUSBケーブルも同梱されています。ファームのTargetは ORQA/F4OC (STM32F405) と判別でき、メーカー提供の初期設定ファイルをCLI経由で流し込む必要があるようです(動画の説明に従って設定を行う工程があります)。
組み立て時の注意点
- モーターの回転方向は事前に確認・設定が必要。プロペラや球体ガードを装着する前に必ずチェックすること。
- プロペラはおよそ5枚羽で、サイズは2.5インチ前後に見えます。見た目がUSDronesoccerのiFlight製プロペラに似ています。
- 球体ガードは上下の向きがあるため、向きを間違えないよう装着すれば完成。固定はネジではなくインシュロック(結束バンド)を使う仕様で、iFlightと同様の方式です。
送信機・バインド操作
バインド手順は、機体側のバインドボタンを付属のドライバーや細い工具で押しながら、送信機裏面のバインドボタンを押す方法が動画で確認できます。機体上部のLEDは送信機から色変更が可能で、送信機はUSB充電式です。
付属品(充電・バッテリー)の可能性
動画の最後でバッテリー充電について簡単な説明があるため、バッテリーや充電器がキットに付属している可能性もあります。参考としてバッテリー充電に関する別動画もあります:充電説明動画。なお、Tattuバッテリーにはケーブルに“Do not pull”と書かれたタグが付いており、プロペラに近づくと接触のリスクがあるため配線取り回しには注意が必要です。
FAI F9A 規格との適合性
動画や機体外観を見る限り、機体上面にLEDはあるものの、球体周囲に設置された「円形のLEDリング」が無いため、試合中にどちらのチームか判別できない可能性があります。よって現状ではFAI F9Aのルールに完全適合しているとは言えないと考えられます(公式ルールに準拠するには追加の改造や装備が必要となる可能性があります)。
販売サイトと技術基準(日本での使用について)
残念ながら今回レビュー時点では販売サイトのリンクは確認できませんでした。特に送信機がORQA製のものとセットになっている点は、無線に関する技適(技術基準適合証明)や周波数/出力の関係で日本国内での使用が難しい場合があります。購入や運用を検討する際は、日本向けの認証や法規制を必ず確認してください。
まとめ(購入・組み立てを検討する方へ)
本キットは「部品がステップごとに仕分けられ、はんだ付け不要・工具同梱」といった点で組み立てのハードルが低く、入門〜中級者向けの良い選択肢といえます。一方で、FAI F9Aの大会ルール対応や日本国内での電波法・技適に関する問題は別途確認が必要です。実際の組み立て手順や設定は動画でほぼ網羅されているため、購入前に動画を一度確認することをおすすめします。
