TA 300 チャージャーを早期体験!日本未発売モデルの実力をチェック
今回、Tattu社および三河ドルフィンズの協力により、日本未発売のバッテリーチャージャー「TA 300」 を先行体験する機会を得ました。ドローンサッカー選手・チーム運営者にとって、充電環境の効率化は重要なテーマ。本記事では、実際に使用した上で感じた特徴やメリット、改善点をまとめて紹介します。

TA300についてはフライトボールの情報広場でも一度取り上げています。スペックなどはこちらをご参照ください。↓
https://soccerdrone.fun/ja/node/254
TA 300とは?──8ポート同時充電が可能な新型チャージャー
TA 300は、8ポート同時充電 に対応したドローンサッカー向けのバッテリーチャージャーです。操作性がシンプルで、現場での扱いやすさを重視した設計になっています。 FAI競技で使用されるバッテリー規格は主に以下の2種類です。
- 20cm級:XT30 バッテリーが主流
- 40cm級:XT60 バッテリーが主流
通常のチャージャーは XT30 / XT60 のどちらか片方にしか対応していないことが多く、変換プラグを追加する必要がありました。しかし、TA 300はバランスポートを使用して充電するため、プラグ形状の制約を受けません。 これにより、XT30とXT60が混在していてもそのまま充電が可能 という大きなメリットがあります。

この写真ではXT30とXT60プラグの両方を充電していますが、バランスケーブルのプラグを使用しています。このためプラグの変換をする必要がありません。
例えば、次のような変換プラグが不要です。

変換プラグの例↑
対応セル数は 最大4セル。最近40cm級で増えつつある6セルバッテリーには非対応ですが、 20cm級中心のチームには最適化された設計といえます。 また、各ポートの最大出力は 2A(アンペア)。練習用の4セルバッテリーを運用する40cm級チームでも十分活用できる性能です。
操作画面とユーザビリティ──一目で分かる8ポート管理
TA 300の操作画面は1つの液晶ディスプレイに統合されており、8ポートすべての充電状況を一目で確認できます。 各ポートの充電率だけでなく、ストレージモード(保管電圧)への状態も確認可能です。

練習後にバッテリーをストレージ電圧へ戻す必要がある場合も、コンセント1つで8本同時に処理できる のは非常に便利。頻繁に練習を行うチームにとっては大きな時短効果があります。
操作モードは以下の2つのみで、初心者でも扱いやすいシンプル設計です。
- 充電モード
- ストレージモード
操作ボタンの使い心地──ここだけ惜しい
液晶はタッチパネルではなく、横に配置された物理ボタンで操作します。しかし、上下の矢印キーと決定/キャンセルボタンの配置が直感的ではなく、押し間違いが起こりやすい と感じました。
慣れれば問題ないものの、競技現場で素早く操作したいシーンではややストレスになる可能性があります。 この点についてはタトゥー担当者へ改善要望としてフィードバック済みです。
G-Techスマートエコシステムに対応
日本では発売されていませんが、Tattuの独自技術G-Teckに対応しています。
このシステムはバランスケーブルにチップが内蔵されており、バッテリーの容量や電圧などの設定が記憶されています。
G-Teck対応バッテリーの場合は、TA300に接続するだけで、バッテリーの充電設定が自動で行われます。
設定間違いなどヒューマンエラーを防ぐことができ、安全性と利便性が向上します。
日本でも発売されると良いですね。
まとめ──20cm級に最適、40cm級でも活用可能な高実用チャージャー
日本未発売の TA 300 を実際に使用したところ、以下のような特徴が際立っていました。
- 8ポート同時充電は圧倒的に便利
- プラグ形状(XT30 / XT60)に左右されない設計が画期的
- 20cm級バッテリーに最適化された性能
- 40cm級の4セルバッテリー練習用としても十分活用できる
- ストレージ処理も8本同時で効率的
- ボタン配置は改善の余地あり
総合すると、ドローンサッカーの充電運用を大幅に効率化できる非常に魅力的なチャージャー だと感じました。 今後の製品改善と、日本での正式発売に期待が高まります。
