米国のドローンサッカー事情がわかるYoutube(ポッドキャスト)を見つけました。
U.S. DRONESOCCERは早くからドローンサッカーの普及に取り組み
全米の高校でドローンサッカーを広めた組織です。
その代表がインタビューを受けています。
内容はルールからドローンサッカーの技能を活かした高校生の就職まで
多くの話題があります。
https://youtu.be/6NC1-a4q_6Y?si=DdImoLkiPGheLaiM
このポッドキャストでは、Sonor and Desert Institutesが主催する番組に、US Drone Soccerの代表であるデイビッド・ロバーツ氏がゲストとして登場し、ドローンサッカーについて語っています。
ドローンサッカーとは:
ドローンサッカーは、学生がドローンを設計、製作、操縦して競争するフルコンタクトスポーツです。学生に航空宇宙分野の教育やキャリアへの関心を抱かせることをミッションとしています。
プログラム内容と教育効果:
プログラムは、キットを使ったドローンの組み立てから始まります。これにより、これまで機械いじりやチームスポーツに縁がなかったような学生でも、自分でドローンを完成させる成功体験を得られます。次に、無料のオープンソースソフトウェア「Betaflight」を使ってドローンをプログラミングし、無線との連携やLED色の設定などを行います。これは、将来のプロフェッショナルなキャリアにつながる重要な第一歩となります。
初期の飛行練習では、スロットルや機体傾斜に制限が設けられており、初心者(特に12歳程度)でも安全に操縦を学ぶことができます。ここで学ぶ手動操縦のスキルは、GPSに頼らない実世界のドローン操縦において非常に重要です。
試合形式とチームビルディング:
試合は5対5のフルコンタクト形式で、ネットで囲まれたアリーナで行われます。各チームにはストライカー、ゴーリーなどの役割があり、相手ゴールを通過して得点を競います。試合を通じて、学生はチームワーク、戦略立案、コミュニケーション能力、そしてリーダーシップを養います。共同教育(男女混合チーム)を必須としており、多様なバックグラウンドを持つ学生が協力することの重要性を学びます。また、試合中に発生する機体の破損に対応するため、メンテナンスや修理のスキルも身につけます。
組織と競技会:
US Drone Soccerは、Academy of Model Aeronautics (AMA) のF9Aドローンスポーツにおける特別利益団体として認められており、全米を11の地区に分けて活動しています。専用のリーグ運営システムがあり、チームや選手の登録、トーナメント管理、ランキング付けなどを行います。これはeスポーツの運営システムとも連携しており、大学側が学生のeスポーツにおける実績を確認できるポータルも提供予定です。
指導者向けには、科学基準に準拠したレッスン計画や専門能力開発プログラムを提供しており、学校への導入を支援しています。また、ドローンバッテリーの安全な充電方法やレフリーの認証プログラムなども提供し、プログラムの質向上に努めています。
機材と国際舞台:
競技で使用されるドローンは、国際航空連盟(FAI)のF9A-Bカテゴリー(直径20cm、重量300g以下)に適合した機体です。独自の8枚のリング状の翼を持つドローンボールを開発し、提携企業を通じて製造・提供しています。アリーナなどの機材もDrone Sports社から提供されています。
US Drone Soccerは、学生に国際的な経験を積ませる機会も提供しており、2024年11月には上海で開催されるFAI世界ドローンサッカー選手権にTeam USAとして全米選手権の優勝チームを派遣する予定です。これは、学生にとって視野を広げ、自信を高める貴重な経験となります。
今後の展望:
将来的には、全米の全ての高校にドローンサッカープログラムを導入することを目指しており、STEM教育やキャリア教育の一環として、より多くの学生に航空宇宙分野への扉を開くことを目指しています。