ドローンサッカーの機体LEDはなぜ固定が重要なのか
F9Aドローンサッカーでは、自分の機体が青チームなのか赤チームなのかを明示するために、球体ドローンにLEDを搭載します。色によるチーム識別はルール上欠かせない要素であり、さらに「どの向きからもLEDの色を確認できること」「点灯するLED素子の数」がレギュレーションで定められている場合もあります。
ところが、このLEDをどう機体に固定するかは多くの選手が悩むポイントです。LED装着用の部品が付属しない自作キットや、完全自作の機体が多く、ユーザー自身が固定部品を準備する必要があるからです。キットに最初から付属する場合もありますが、使いにくいものもあるため、自分で用意する選択肢も検討しておきましょう。
LEDを固定する部品とは
ドローンサッカーで多く使われるのは、5V電源で駆動するWS2812B LEDテープライトです。フライトコントローラーにはんだ付けして発色や輝度を制御したり、送信機から変更したり、あるいはLEDの色を変更するコントローラーを取り付けて色と輝度を設定します。


このLEDテープはしっかり固定しないと衝突で脱落し、プロペラに巻き付いてモーターが焼けてしまうトラブルにつながります。また切れやすいため、固定が甘いと点灯LED数が減り、レギュレーション違反で試合を続行できなくなる恐れもあります。
そこで固定部品にはLEDテープを激しい衝突から守る強度が求められますが、頑丈にしすぎて重量が増えると、今度は機体重量のレギュレーションに抵触しかねません。この「軽さ」と「丈夫さ」の両立のため、筆者はLED固定リングを3Dプリンターで自作しています。
LED固定リングに向いているフィラメント:Panchroma PLA
固定リングには「軽量・丈夫・柔軟」の3点が望まれます。いくつか試した結果、最も使いやすかったのがPolymaker Panchroma PLAでした。価格も手頃で、造形後の柔軟性が高く、激しい衝突にも耐えます。カラーバリエーションも豊富です。

※Panchroma(パンクロマ)は以前「PolyTerra」という名称で販売されていた製品です。
PLA素材のため造形しやすく、薄く印刷しても柔軟性が残るのが特長です。LEDテープを接着する部分が1mm厚でも破断しにくく、F9Aドローンサッカーの激しいコンタクトに耐えてくれます。
夏場の高温対策に:耐熱PLA(Polymaker HT-PLA)
Panchromaは優秀ですが、真夏の車内など高温環境に放置すると劣化することがあります。通常のPLAは60~70℃になる環境ですぐに割れてしまうことも。そんな環境で機材を扱う方には、耐熱PLAのPolymaker HT-PLAをおすすめします。

筆者は「ドローン陣取り合戦」用の造形でこの耐熱フィラメントを実際に使用しました。Panchromaに比べると糸引きがやや多く、価格も少し高め、柔軟性も控えめですが、強度は申し分なく、PLA特有の扱いやすさも備えています。
フィラメント比較:どちらを選ぶ?
Panchroma PLA(コスパと柔軟性重視の方向け)
- 価格:手頃
- 柔軟性:高い(薄くても破断しにくい)
- 耐熱性:通常PLA並み(夏場の車内は注意)
- 造形のしやすさ:糸引きが少なく扱いやすい
HT-PLA(高温環境で保管・使用する方向け)
- 価格:やや高め
- 柔軟性:やや低い
- 耐熱性:高い(高温環境に強い)
- 造形のしやすさ:糸引きがやや多め、それでも強度は十分
まとめ
F9AドローンサッカーではLEDテープの固定部品を自作するケースが多くあります。手頃な価格と柔軟性を求めるならPolymaker Panchroma PLAが最適です。夏場の高温など耐熱性を重視するならPolymaker HT-PLAがおすすめです。
まずは扱いやすいPanchromaから試し、保管・使用環境に合わせてHT-PLAも検討してみてください。造形後は必ず素材の劣化を確認したうえで、LEDテープと固定部品の設計をしっかり行いましょう。あなたの機体に合った最適な一本を見つけてください。
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