フランスで開催されたF9A-B(20cm球)ドローンサッカーの国際大会「Paris Open 2026」が、YouTubeライブ配信として公開されました。 本大会は、Sénart Multirotor Racing(SMR)とフランス模型航空連盟(FFAM)によって運営され、 国際航空連盟(FAI)公認の公式大会として実施されています。 ヨーロッパを中心に各国のトップレベルチームが集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
Day1(2026年4月4日)予選グループステージ
初日は予選グループステージが実施され、各グループ内で総当たり戦が行われました。 順位は勝敗に加えて得失点差によって決定され、各グループの上位2チームが翌日のノックアウトステージへ進出します。
短時間で複数試合をこなす必要があるため、戦術だけでなく機体管理やピットワークも勝敗を左右する重要な要素となります。
Day2(2026年4月5日)決勝トーナメント
2日目はベスト8からのノックアウトステージが行われました。 各グループ1位のチームが、別グループの2位チームと対戦するトーナメント形式です。
例えば、グループA1位のUSA-RがグループB2位のTUR1と対戦するなど、 予選を勝ち抜いた強豪同士の緊張感ある試合が続きました。
3 vs 3で展開される高速チーム戦
F9A-Bの基本ルール
F9Aドローンサッカーは、保護フレーム内でドローンを操縦して行う高速チームスポーツです。 F9A-Bクラスでは3対3で試合が行われます。
- 1チーム3機(ストライカー1機+ディフェンダー2機)
- 1セット3分、最大3セット(2セット先取で勝利)
- 得点成立は「ゴール通過+自陣帰還」
ストライカーがゴールを狙い、ディフェンダーがブロックする構造は非常に戦術性が高く、 攻守の切り替えも極めてスピーディーです。
ピットワークの重要性
セット間には限られた時間で機体の修理やバッテリー交換を行う必要があります。 この作業はまさにF1のピットインのようなスピードと正確さが求められます。
時間内に復帰できなければ次セットに出場できず、チームは大きなハンデを背負うことになります。
ストライカーダウンの駆け引き
ストライカーが飛行不能になると「ストライカーダウン」が宣言され、試合は一時停止します。 その後、ディフェンダー1機が代替ストライカーとして出場しますが、 機体数が減るためチームは不利な状況に置かれます。
今回の配信でも複数回この状況が発生しており、 数的不利の中でも粘り強く戦うシーンは大きな見どころとなっています。
世界各国から14チームが参戦
本大会には以下の国・地域から合計14チームが出場しました。
- アメリカ(USA)
- ベルギー(Belgium)
- ドイツ(Germany)
- フランス(France)
- トルコ(Turkey)
- 香港(Hong Kong)
各国から複数チームが参加しており、国際大会として非常に競技レベルの高い構成となっています。 なお、今回は韓国および中国本土からの参加は確認されていません。
世界選手権経験者が多数出場
2025年に上海で開催されたFAI世界ドローンサッカー選手権の出場経験を持つ選手も多数参加しており、 トッププレイヤー同士の対戦が実現しています。
結果:アメリカ勢が圧倒的強さを発揮
表彰式の様子は こちらのタイムスタンプ から確認できます。
- 優勝:USA-B(アメリカ ブルーチーム)
- 準優勝:USA-R(アメリカ レッドチーム)
- 3位:SMR1(フランス)
- 4位:Germany1(ドイツ)
アメリカチームがワンツーフィニッシュを達成し、圧倒的な強さを見せつけました。
多様な機体と技術競争が魅力
FAIのF9Aドローンサッカーは、規定内であれば機体仕様の自由度が高い点が特徴です。
各国チームは異なるメーカーの機体を使用しており、 例えばアメリカはiFlight製、フランスはSpinbird系の機体を採用している様子が確認できます。
- プロペラサイズ
- バッテリー仕様
- モーター
- フライトコントローラー
- ESC
これらの要素を自由に設計・選定できるため、 競技は単なる操縦技術だけでなくエンジニアリング競争の側面も持っています。
また、電気・航空力学などの知識が求められることから、 STEM教育としての価値も高く、人材育成の観点でも注目されています。
大会運営を支える高品質な配信・管理システム
本大会は、Sénart Multirotor Racingが開発したスコアボードシステムによって、 予選から決勝まで一貫して管理されています。
試合状況がリアルタイムで視覚的に把握できるため、 観戦者にとっても非常に分かりやすい配信となっていました。
競技レベルの向上だけでなく、 こうした運営・配信技術の進化もドローンサッカーの魅力の一つと言えるでしょう。
